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勝手にしやがれHeyしすたー

勝手にしやがれHeyしすたー

仮面ライダー橘さん


   いつだったか、友達のブログのリンクで「ブレイド」(仮面ライダー剣)の文字を見て、
   知らない方のブログをふと読んだのです。
   (注・ブレイドは三代前の仮面ライダー、その放映時のことなので3年前くらいです)

   その方の甥っ子が、今夢中になってる仮面ライダーの写真を見せてくれ、見たことがない
   その方に、いろいろ語ってくれたそうです。

   以下その会話。(うろ覚え・以下「叔父さん」「甥ちゃん」で)
   叔父さん「これ(中央のライダーを指差し)、なんていうの?」

   甥ちゃん「かめんらいだー」

   叔父さん「じゃあこれは?(左を指し)」

   甥ちゃん「かりす!」

   叔父さん「じゃあこれは?(右)」

   甥ちゃん「たちばなさん」


   たちばなさん!!??


   ・・・たちばなさんとは・・・、どうやら「カリス」(甥ちゃんはカリスが好きらしい)は、
   仮面ライダーカリスであるらしいし、仮面ライダータチバナっていうのか?

   なんだかとっても弱そうな名前だ。



仮面ライダー橘さん




   弱そう、ではなくて弱い。や、失礼。

   ・・・とにかく、このブログ読んで、大爆笑してしまったよ。


   まー、剣(ブレイド)の劇中、戦ってる時、主人公剣崎くん(仮面ライダーブレイド)は、
   先輩である橘さん(一応仮面ライダーギャレンなのだよ)を、


   「橘さん!」「橘さんっ!!」「橘さあああああんんっっ!!!」


   と、連呼するものだから、そりゃあちびっこたちは「たちばなさん」と思うよ。


   さてさて、デカレンジャー同様ブレイドも、私が初めて見たのはちゃりこに付き合わされた
   劇場版。

   とは言え、ちゃりこが見たかったのはセットになってる「デカ」であり、この2本立て、まず
   デカをやってぶっ続けで見るため、ちゃりこが「みなーい」と言うなら、即撤収するつもり
   でありました。

   けどちゃりこ、戦うシーンで「かっこいいいいいいいいいい!!!」と大盛り上がり。
   (会話シーンはつまらないから、「かえろー」となってたけどね)


   確かにブレイド、戦闘シーンがカッコいいのだ。

   特撮の殺陣云々は、私には分からないし、戦闘シーンと言うのか、・・・うーむ。

   まずざっと、ブレイドにおける敵云々を説明すると、アンデッドと呼ばれるモンスターみたい
   なものである。(初代のショッカーといおうか)

   アンデッドはでも、特撮雑魚キャラみたいに皆同じじゃなくて、一体一体違う。
   トランプに呼応してるため全53体。(13×4+1《ジョーカー》)

    このアンデッドを倒すのではなく、カードに封印する。

   戦闘不能状態になると、倒れたアンデッドの腰のベルトのバックルみたいなのが開き、カード
   を投げると、それに封印される。

   その時、シュッとカードを投げ、アンデッドを吸収したカードが回転しながらライダーの手に
   戻って来る。
   この一連のモーションがすごくかっこいいんである。


   ライダーの変身シーンもかっこいい♪

   ベルトのバックルにカード(カテゴリーA)を差し込み、バックルをひっくり返すと、前面に
   巨大なカードが浮き上がってくる。

   「変身!」と叫んでそのカードを走りながら潜り抜けると、仮面ライダーに変身する。
   (ハートのカリスや、クラブのレンゲルは違うんだけどまあいいか)


   まあ、映画見た時は、ストーリーも↑こういうのも、さっぱりわけ分かんなかったんだけど、
   それでもカードを使ったモーションなどに私は魅了されたわけです。
   (まー今までも、こういうカード使ったものって、あったかもしれないけど知らないから。
   とりあえず、以降4つの仮面ライダーの中で、変身シーンとか私的に、ブレイドが一番カッコ
   いいと思う)

   ちゃりこもそうだったようで、帰って来てから映画館でもらったカードを、「しゅっしゅっ」
   と言いながら、投げる練習を一生懸命していました。
   (なぜかぽっくりに乗って)

   それからは姉妹ともども、デカが終わると、その後のブレイドも見るようになり、その年の
   ちゃりこ誕生日プレゼントには、ブレイド変身ベルトとブレイドヘルメットを買うことに
   なってしまったわけです。


   で、私は、デカ同様ブレイドも、放映中はちらっとしか見ず、ちゃりこにせがまれ買った
   DVDで、改めてじっくり見ることに。

   そしてはめられていった・・・仮面ライダーたちばなさんに・・・。

   2~3巻辺りまでは、ちゃりこのために買ったけど、以降は自分のために買いましたよ。(笑)


   仮面ライダー剣でのライダーの役割は、上記の通り、解放されてしまったアンデッドを封印
   すること。

   アンデッドの研究や、ライダーに変身するためのライダーシステムなどを作ったボードと
   いう組織があり、ブレイドに変身する新人ライダー、主人公剣崎くんと、その先輩、ギャレン
   に変身する橘さんは、そのボードに所属している。
   (お給料ももらっている。剣崎くん曰く薄給らしい。命がけの仕事なのにいいんかい?それ)


   んで、冒頭の橘さんの、第一印象というやつが、なんというか困っちゃうほど悪いんである。

   アンデッドとの戦いに、悪戦苦闘している橘さんに、助けに入る剣崎くん。

   結局まあ、橘さんの力で封印出来たっちゃあそうなんだけど、助けに来てくれたんだから、
   礼の一言くらいあったっていいのに、「闇雲に戦えばいいというものではない」とかなんとか
   お説教して、さっさと先に帰っちゃうし。
   (それなのに「やっぱり橘さんは一流だなー」なんて感心してる、剣崎くんのかわいさが浮き
   上がる)

   ボードに帰って来たら、烏丸所長に、「剣崎に、早くオレをた助けに行けと急かしたそう
   ですね。そんなにオレの力が信じられないんですか?!」とかなんとか、文句たらたら。
   (だって苦戦してたのにねえ)

   しまいには、上司である所長をあんた呼ばわり。

   やな先輩の上に、非常識な部下。


   でもって、第1話なのにいきなり、ボードがアンデッドに襲われて壊滅。げげっ。

   ほとんど所員死んじゃった中で、烏丸所長の部下、女性所員の栞ちゃんが生き残り、助けに
   来た剣崎くんに、所長と橘さんが激しく口論してたのを見た、ボードを襲ったローカスト
   (イナゴかな?)アンデッドを解放したのはきっと橘さんだ!と告げる。

   「そんなまさか!」という思いを胸に、イナゴアンデッドを追いかけ、戦う剣崎くんの陰、
   いや木の陰に、ギャレン橘さんの姿が!


   剣崎くん「なに見てるんですか!!」


   そうだよーー。見てないで助けろよ先輩!!


   剣崎くん「あんた裏切ったんですかーーー!!??」


   無言で立ち去るギャレン橘、悪役決定。


   次回2話で、剣崎くんに付きまとっていた、自称フリーライターの虎太郎くんの家に、剣崎くん
   と(ボードから使えそうな機材を持ち出した)栞ちゃんが、居候することになるのだが、
   ボードの防犯カメラに、所長をぼこっと殴って拉致するギャレンの姿が、しっかり映ってたん
   である。

   非力なおっさんを殴る仮面ライダーうひーー。


   が、実は橘さん、ボードにあった、アンデッドの卵から産まれてしまったイナゴを、一生懸命
   撃ち抜いていたのだ。

   隠れていたのが増殖し、ボードを襲ったというわけ。

   アンデッドと戦うと言い張る所長を気絶させ(だからってあそこまで、ぼこっとやることは
   ないと思うが)、アンデッドから所長を守りつつ、旧ボード研究所まで連れて来た。
   (でも所長は瀕死で、意識不明の状態)

   ・・・のだけど、再会した剣崎くんに、「オレは言い訳はしない!」なんて言って、まともな
   説明もしないものだから、どんどこどんどん疑われていくわけなのだ。


   そして橘さんは、なぜだか体を蝕まれ、瀕死の老人のようになっていく。

   ごほごほ咳き込み、体はふらふら。バイクに乗るのも一苦労。

   夜毎、自分の体が緑色になり(なぜ緑?)粉々に砕け散る夢を見る―――。

   橘さん自身は、烏丸所長が急遽作った、ライダーシステムの弊害だと思い込んでいた。
   (それであんなに所長に反抗的だったのか)


   剣崎くんに、そんな体の状態を、「オレの体はボロボロだ!」と告げる。

   ボロボロって・・・、いやそうなんだろうけど、もっと他に言い様はないんですかい?


   ・・・そして病気を治すには、アンデッドを封印し続けるしかないと信じ込む。

   なんだか矛盾してる気もするが、気の病は体から(やあ、そんな言葉あるか知らんけど)じゃ
   ないけど、体の調子がかなり悪いと、ヘンな考えを起こすのはなんか分かる気がする。

   けども、ちびっこ視点では悪いお兄ちゃんに違いない。けっこう怖い顔してるし。


   様々な誤解から、何度も戦う羽目になるブレイドとギャレンであるが、一度なんか、戦いの
   最中「うっ・・・」と倒れ込んだ橘ギャレンに、思わず心配して「大丈夫ですか?!」と
   駆け寄った剣崎ブレイドを、

   「ばんばん」

   と、撃っちまうんだよ。

   剣崎ブレイド「うわっっ!!」

   それでも弱いもんだから、姑息といおうか、セコイといおうか・・・なんつうか憐れを誘う
   んだよ・・・。


   精神的にも肉体的にも追い詰められてた橘さんの、心の拠り所は、大学の同級生である小夜子
   さんの診療所。

   小夜子さんは女医さん。橘さんが25歳という設定なんで、若い女医さんだ!

   だからいろいろ検査をしてもらったんだけど、橘さんの体には、なんの異常もないという。

   しかし「ここだけで安心して眠れる」という橘さん、小夜子さんと話してるうち、ものの
   数秒で、診療所の椅子に座ったまま寝ちゃうのだ。

   小夜子さんが、「寝ないでー」ってかわいく言ってるのに。

   まあ、自分ちでは(後半出て来る橘さんが住んでるアパートの部屋には、ものの見事に何も
   ない部屋でどびっくりなのだが)、寝れないんだろうねえ。

   橘さんが寝てる傍ら、小夜子さんはジグソーパズルやってるという。

   しかしこの2人がいる空間が、なんともほのぼのしてるのだ。


   小夜子さん、一体なんのパズルやってるの?と思いきや、その後ほとんど完成されたパズル
   は、橘さんとの卒業写真であった。

   ところがあと1ピース足りない。

   探してる時、橘さんが現れ、


   橘さん「そのパズルのピースは、オレが飲み込んだ」


   は?

   飲んだってあなた・・・。


   橘さん「怖くてさ。完成させちまうのが。完成されたら、終わりのような・・・」


   でもって「ここが一番休まる」なんて言って、また椅子で寝ちゃう橘さん。

   いやー普通はさ、こんなこと言われたら引くと思うんだけど。おっかないじゃん。

   でも、「心配性ね。大丈夫よ、完成させない。また最初からやる」と言いつつ、パズルを崩す
   小夜子さんはつわものだ!


   その後、橘さんに誘拐(?)されてた、烏丸所長は逃げ出すのであるが、橘さんからではなく、
   もっともっとおっかないものから逃げたのであった。

   それが上級アンデッド伊坂。

   上級アンデッドとはカテゴリーJ、Q、Kの、人間に化けることが出来るアンデッドのこと。

   その上伊坂は、人間をコントロールすることも出来、唯一封印されていないカテゴリーAを
   封印し、そこから最強のライダーを作り出そうと企んでいた。

   おまけにめっちゃ強い。
   ブレイドもカリスもギャレンも、めちゃんこやられる。

   正体はピーコック(孔雀)アンデッドで、背中から繰り出す羽手裏剣が強烈なのだ。


   必死で逃げつつ、烏丸所長は橘さんに伝える。

   「ライダーシステムに不備はない。ただ恐怖心がある場合、破滅のイメージが心臓や、他の
   臓器に影響を与えることがある」

   「恐怖心を克服することが必要で、それは自分で治すしかない」

   なんと!恐怖心が原因だったなんて・・・、「そんなわけがない」と、克服して、戦おうと
   するも、変身すれば融合係数が落ちて行き、やっぱり苦しくなってしまう。


   いやまあ、化け物と戦うわけだから、怖くって普通じゃん。ふつーー。

   ・・・と、思って開き直れない、今までヒーローとして戦って来た25歳。

   「臆病者として死んでいくのか・・・」と、すっかり奈落の底へ落ち込み。


   そんな橘さんの弱みに付け込んでくる伊坂。

   橘さんを拉致し、シュルトケスナー藻水槽という、あやしいお風呂に漬ける。

   ・・・と、あら不思議。

   なんと恐怖心が消えて、元のように強くなったじゃあないですか!
   (んでも冒頭から弱い橘さんだから、「昔は強かった」という設定でも、なんだかなぁ)


   そして、橘さんは伊坂の手に落ち、ほとんど言いなりになってしまう。

   かつての強い自分を知っていて、今の自分がとてつもなく嫌で、そんな状況下じゃあ、仕方
   ないかもしれないが・・・。

   橘さんにくっついていた(笑)シュルトケスナー藻を分析してもらった小夜子さんは、一種
   の麻薬のようなものと聞いて、剣崎くんたちに相談に行く。
   (それってお風呂なしじゃ生きられなくなるてことっ?!)

   小夜子さんが心配して、必死に説得するも、全然聞き入れない橘さん。


   橘さん「俺は今充実している。あの水につかり、戦うと何もかも忘れられるんだ!」

   小夜子さん「それが何なの!? 目を覚まして・・・」


   そしてとうとう、伊坂に小夜子さんが殺されるまで、橘さんが自らの間違いに、気付くこと
   はなかった・・・。


   伊坂の意のままにカテゴリーAを封印し、最後に、

   「これで、新しいライダーを作るのか? そして、そいつにも過酷な運命を強いる・・・」

   と、カードを渡すのを拒むものの、伊坂に倒されAを奪われる。

   その場から立ち去った橘さんが見つけたものは、ドアが開いたままの小夜子さんの車と、
   倒れている小夜子さんの姿。


   「やっと会えた・・・」と微笑む小夜子さん。

   彼女の最期の言葉は「ごめんね橘くん・・・」


   それは、いなくなってごめんね、って意味だったのだろうか・・・。


   「死ぬな・・・死ぬなよ小夜子・・・」おろおろと呟いた後、「小夜子ーーーーっっ!!」
   と、泣き叫ぶ。


   小夜子さんがいなくなったことで、皮肉にも橘さんの恐怖心が消え去る。

   お風呂(だからその言い方よせ?)なんかなくっても。

   そうだよねー・・・帰る場所、和む場所、大切な人がいるからこそ、死にたくないわけだし、
   それがなくなったら、自分の生き死になんか、どうでもよくなっちゃう。

   そのことに気がつけなかった、弱さと向き合えなかったんだろうけど・・・。


   「貴様だけは、オレの手で倒す!」


   そう叫んで伊坂に戦いを挑む橘さん。


   戦いながらモノローグで、

   (遅いかな、今頃になって言うのは・・・。

   オレは・・・オレは、君が好きだった・・・。

   君のことを大切に思っていた・・・)


   なぬ?

   好きって言ってなかったんかい橘さんっ!!!!

   そりゃないぜよばかちーーーーーーーーーーーーーーーんんっっ!!!!!

    25歳にもなってなにやっとんじゃ!!


   あーでもなぁ見てて雰囲気が、同級生以上でありながら、微妙だったもんねえ。

   友達付き合いしちゃってると、最初の一歩を踏み出すのはけっこう難しかったりしてして。
   (そうなんだようん・笑)

   ましてや橘さんは、へんてこな事に巻き込まれて、自分のことでいっぱいいっぱいだった。

   そこで思いっきり甘えちゃって、行け行け!になってたら、こうはなってなかったのに・・・。


   ・・・なんてあれこれ考えちゃうのは、私もあやしい何かに、どっぷり浸かってるってこと
   よね。


   ピーコックアンデッドの羽手裏剣を、後方に飛び、交わしながら、銃を撃つ橘ギャレン。

   ここのカッコ良さには、びりびりしびれます!

   「小夜子ーーーっっ!!」と叫びながら、バーニングディバイド(空中回転逆さ炎ダブルキック
   と言おうか・・・)で止めを刺す。


   つえー強すぎだよギャレン!!!

   そう、これ以降も、いきなりギャレン強くなる時があるんだよね。

   なんつうか普段弱っちくて、恐怖心取り付かれ状態だった時、アンデッドを前に思い切り悲鳴
   上げちゃう橘さんを知ってるだけに、強いとこ見せられると、「頑張った頑張ったよねえ」って
   頭なでなでしたくなっちゃうんだよ。


   今後も橘さんには、いろーんな受難が続くんだけど、とりあえず、前半の盛り上がりについて、
   語ってみました。



   (07・05・02)


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